今夏、利尻島、礼文島の新昆布の視察に3泊4日の日程で各漁業協同組合へ参りました。今年は島の方も異常気象で、礼文町の小野町長のお話では、過去最高気温を記録したそうです。例年にない蒸し暑さに驚きましたが、私の住んでる北陸に比べ気温は低いとはいえそれなりに暑い視察旅行でした。
初日は雨で、叩きつけるような横風が吹く荒天でしたが、夕刻からおさまりました。フェリーは久しぶりによく揺れました。それでも昔の小さいフェリーの頃に比べ、格段に良くはなっています。下の写真は礼文島、香深港入港の様子です。
礼文島の北部、船泊漁業協同組合の組合員さんの作業小屋に案内して頂きました。今朝も船泊では、昆布漁が行われました。採れたての昆布が干場で干されています。奥が昆布を仕立てる作業小屋です。
手に持っているのは1等にあたる一番良い昆布です。この昆布の収穫時期(7月)の天候もよく、乾燥状態も素晴らしく期待できる作柄でした。
2等昆布、3等昆布といろいろな等級の昆布も見せて頂きました。
こちらは、礼文島の南部、香深漁業協同組合の元理事、堀内さんの作業小屋です。堀内さんは最高級昆布が収穫される奮部地区に住んでいます。毎年ここで見せていただく昆布は素晴らしく、今年も良い昆布が上がっていました。お伺いした時は、養殖昆布の仕立てという作業中でした。1等養殖昆布の規格にあわせ、耳たちや長さを揃え、結束する最中です。漁師さんはこの作業に1か月もの長い時間を費やし、立派な昆布に仕上げていきます。
これから作業に入る養殖昆布です。今年は昨年の秋口の海水温が高かったせいか、多くの昆布が根腐れしたそうです。そのために養殖昆布の収穫量は激減しました。例年の2、3割だそうです。(下の写真)
下の写真の昆布が天然昆布です。奮部地区の最高級昆布です。天気の良い日に収穫した昆布です。つやが違います。堀内さん、今年も期待してます!!!
礼文島を離れる日、見送り風景です。島の西側、元地地区にあるユースホステルのスタッフがお客様をお見送りしてます。30年前と何も変わっていません。昨夜、多分皆さんで歌った歌を繰り返し歌いながらの見送り。船内のユースホステルで泊まったお客様も声を合わせて歌ってました。。。。私もはるか昔、学生時代、各地のユースホステルを泊まり歩いたこと、思い出しました。
船の見送りはいつみてもどこか寂しさが漂います。
これから稚内へ向かい、取引先との商談が待っています。
島(利尻島、礼文島)の多くの方々に大変お世話になりました。有難う御座いました。