2016年8月5日(金)

地域の情報・徒然草

こんぶ その① 昆布ロード

 

昆布協会が発行している「こんぶ」という冊子があります。

私たちと昆布の関わりや、昆布の歴史、昆布料理レシピなどが載っています。

その中でも特に気になる一部を紹介します。

 

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昆布ロードと昆布の歴史

蝦夷地(北海道)の開拓以来、昆布の運ばれて行った道を「こんぶロード」と呼びます。

室町時代には、越前国敦賀(福井県)まで運ばれるようになりました。

江戸時代には、北前船を使い、「天下の台所」大阪まで運ばれるようになりました。

また、こんぶロードは江戸、九州、琉球王国(沖縄)、清(中国)へとのびていきました。

 

こんぶロードがのびて新しい土地に昆布がもたらされると、そこに独自の昆布食文化が生まれました。

例えば、大阪ではしょうゆで煮て佃煮にしたり、沖縄では、昆布をぶた肉や野菜といためたり、煮こんだりして食べています。

いっぽう、関東地方ではこんぶロードの到達が遅かったため、全国的に見て消費量が少なくなっています。

 

このように、現在見られる地域による食べ方の違いは、こんぶロードの歴史的背景と関係があるそうです。

 

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昆布ロードの中継地として栄えた福井県敦賀市では、職人さんが包丁で昆布の表面を削って作る「おぼろ昆布」の生産がさかんです。

その理由として、江戸時代に松前藩から運ばれた昆布は厚みのある真昆布が中心であったため、食べやすくするために削ったという説や、加工した昆布を京都に運ぼうとしたという説もあるそうです。

いろいろな説があって昆布の歴史は面白いですね。

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