小浜に本社のある弊社お取引先の専務様のご案内で、ドイツとフランスからお二人のお客様がお見えになりました。
ドイツ人のシェフはスウェーデンのストックホルムにお店をお持ちのシェフ。フランス人は料理関係ではなく、彼の友人とのこと。いずれにしても昆布には興味深々でした。ドイツ人シェフの言われることでは、特にイタリアの高級レストランでは昆布を良く使っているとのことでした。デンマークのコペンハーゲンにあるノーマ。そのオーナーシェフのレネ・レセッピ氏が来社した話には驚かれていました。
過去に何冊か料理本を出版されているとのこと。熱心に昆布の写真を撮っておられました。
昆布の複雑?な種類にも驚かれ、又、その昆布の深さにも感動されていました。昆布を束ねる作業に興味が尽きないようでした。
是非、古い蔵囲昆布を見たいとのご要望にお応えして、平成元年産の27年蔵囲昆布をお見せしました。フランス人の方は彼が15歳のときの昆布と驚いていました。
本社蔵囲昆布専用蔵の次に元町倉庫。続いて神楽本店とご案内しました。パリでは弊社昆布製品を買っていただいているそうです。その本社に来れたことが大感激と喜ばれました。昆布商として、このような時代がやってくるなんて、夢のようです。私が先代の元、学校を卒業して地元に戻った頃を思い出しました。「消えゆく業界」とまでいわれていた時代です。半世紀。随分時代が変わりました。
奥井 隆