和食文化国民会議の「技・知恵部会」と「普及・啓発部会」共催の研修会に参加しました。当日は2部会の部会長初め事務局、それに多くの会員のご参加をいただき、総勢23名参加の視察旅行になりました。私も「技・知恵部会」副部会長として参加させて頂きました。
伏木会長代行は「普及・啓発部会」部会長。菊乃井の村田社長は「技・知恵部会」部会長です。お忙しい中、両部会長お揃いでおこし頂きました。八丁味噌のカクキュウ様の古い工場内で。一番古い蔵は江戸時代に建てられたそうです。なんと今も現役で頑張っているそうです。
八丁味噌は登録商標です。カクキュウの早川九右衛門社長。まるや八丁味噌の浅井信太郎社長はじめ皆様にお迎えいただきました。地元、八丁味噌の歴史、伝統、文化を守り、牽引されている両社長のお話に、熱いものがありました
角谷文治郎商店では三河味醂の工場見学。角谷利夫社長からも地元の自然、風土を守る会社の社会的な使命をご説明いただきました。工場内では蒸しの行程を見せて頂きました。原料米は全て地元のもち米。工場に着くなり、そのもち米で作ったお餅のご接待を頂きました。
味醂もさることながら、砂糖を一切使わず漬け込んだ、梅酒が秀逸でした。
しろたまりで有名な日東醸造さんの工場玄関には、歓迎の看板までご用意いただきました。しろたまりの伝統、昔からの製法を守り続けている日東醸造様のお話に感激しました。
2日目はミツカン様のミツカンミュージアムから始まりました。半田市を巻き込んだ大掛かりな町作りに一同びっくり。昔の海運の運河を残した町並みは皆さん大感激されていました。
昔の本社跡には立派な「ミツカンミュージアム」が出来ました。1年ほど前だそうです。大がかりなミュージアムの内容にも驚かされます。
ミュージアムの玄関で記念撮影。伏木部会長。山本幹事。
300石船が再現されていました。本格的な造船技術を結集したもの。そのスケールに圧倒されます。
最後は南蔵様のたまり工場見学。24歳の若き後継ぎさんは、東京農大出身。古い伝統産業に、若者の新しい若い力が入ります。
司馬遼太郎さんのどこかの書物に、「大名は総じて米屋であった。」と書かれていたのを思い出しました。豊かな南三河地方に米文化を基礎に様々な産業が興り、それが日本料理の味わいの奥深さを一挙に広げた歴史が、ここ南三河にありました。日本料理の文化を力強く牽引してきたエンジン。醸造文化は今もしっかりと栄え、地元を支えている姿に、皆様大感激でした。私も始めての三河地方視察。勉強することの多い旅行でした。多くの皆様にお世話になった国民会議の研修旅行、無事終わりました。お世話いただいた幹事様方ご苦労様でした。
文責 奥井隆