越前・若狭と昆布~和食文化における福井の立ち位置~
今回の社長の講義での題名です。
県立大の本講座の趣旨はこちらです。
経済学部では、学生のみならず県民の方々に参加いただける特別講座「福井企業と地域社会」を開講しています。
県内企業のトップの方々から、地域との関わりをどのように考え、いかなる取組みをしているのかについて話を聞き、経済的価値だけでなく、社会的価値の側面からも地域企業のあり方について考えます。 と。
多くの学生の皆さんが、聴講してくださいました。
真剣に、前を向いて、聞いてくださって、ありがとうございました。
弊社社長、奥井は、福井に秘められた大きな可能性を粛々と語り、福井の未来を託す学生の皆さんにエールを送りました。福井に関して自信を持ってください。この地にあるものは、他にはないもので一杯なんですよ。しっかりと伝えてほしいです。福井の歴史も伝統も文化もきちんと学んで話してほしいです。
世界が昆布に注目するなんて事、50年前40年前、考えられない事でした。
今は風が吹いています。昆布にだけではありません。コシヒカリも里山も里海も、そして、精進も?!?。
代表的な4種類の昆布を展示しました。昆布は敦賀の海では収穫できません。昆布の収穫地は北海道周辺だけです。敦賀は中継地だっただけです。。。
県大広報誌の取材をお受けしました。
進士 五十八学長のメッセージがとても素敵です。引用させて頂きます。
福井県は、かつての越前国と若狭国から成る。壮大な歴史と文化、豊かな自然、高度な技術力抜群の県である。「フクイサウルス」に1億年の、また「年縞」に7万年の地球史を見ることができる。また、「鳥浜貝塚」は、日本海側最大の縄文遺跡。旬(しゅん)を味わう食生活は縄文人のもの、そして若狭は「御食国(みけつくに)」と「鯖街道(さばかいどう)」の食文化、「式内社群」や「古寺院群」、「宗教都市・白山平泉寺」に古代精神と文化を知る。「永平寺」や「一乗谷朝倉氏遺跡」には、中世の戦国文化。「北前船船主館」には近世の交易文化。ハイレベルの「越前和紙」や「越前打刃物」に伝統技芸を学ぶ。「鯖江のメガネ」や世界的ブランドを実質的に支える繊維工業の「超高度技術群」など近現代の福井高度技術文化は、地味ながら世界を席捲している。
ともあれ、地球的レベルとか、国土的レベルでも、モノからココロまで、メカニカルからスピリチュアルへ、生産技術から生活文化にいたるまで、そのすべてを体感し体験し、学習し研究するのに最もふさわしい「学びと体験のフィールド」が、福井県土と福井県人だと私は確信します。