今回が初めての「御食国和食の祭典」が淡路島の洲本市で開催されました。1000年も前から京の朝廷へ食材を運んでいた淡路の国、伊勢の国、若狭の国を御食国と呼び、古来より京都との深い食を通じた関係が大事にされてきました。特に特別な海の物の交易で3国が秀でていたのでしょう。京を中心に特別なネットワークが1000年も前から作られていました。
それぞれ兵庫県、三重県、福井県と京都府4県の知事さんもお忙しい中、お集まりになられ、御食国知事サミットでは、これからの「御食国」ブランドを全国にそして世界へ発信していく壮大なプロジェクトを話し合う場として、これから4県持ち回りで開催する事が決まり、「淡路宣言」が発表されました。御食国ブランドで地域振興や和食文化発展のエンジンになることが高らかに宣言されました。
食の祭典では、各県の知事様も普段とは違い、ユーモアを交え楽しい、そして美味しいお話をされていました。会場からも笑い声や拍手が。わが福井県の西川知事様。今秋発売されました、コシヒカリの次のスーパーコシヒカリとも呼ばれる、「いちほまれ」のご自慢をご披露されました。61年前に福井県の農事試験場で品種登録された「コシヒカリ」が今でも全国作付面積第1位。今回は「コシヒカリ」を上回る品種の登録を再び福井県がしました。6年の歳月をかけ、20万種の品種から1種に絞り込みの作業も大変だったそうです。それに見合うおいしいお米ができました、とお米自慢に会場から大きな拍手が沸き起こりました。
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三重県は知事様の予定が合わず、副知事のご出席でした。先の三重サミットのお話がご披露されました。
京都府の山田知事様。京都の素晴らしい料亭のご主人方のお話。楽しい内輪話を交え面白おかしくご披露。会場内は一気に盛り上がりました。
主催県の兵庫県の井戸知事様のご挨拶。第1回ということで県関係者のご苦労話をご披露されていました。
なかなか皆さん一堂にお集まりになられること、ないようです。貴重な機会でした。
基調講演は京都料亭「菊乃井」の村田社長が「関西の和食の魅力」と題して、ご講演されました。それに引き続き、4県の代表によるパネルディスカッションが行われ、福井県代表として弊社社長が越前・若狭と京都の歴史や文化のつながりのお話をさせていただきました。
貴重な機会に縁することができまして、本会の企画、運営、開催に関われた皆々様へ、深く感謝申し上げます。
●御食国若狭おばま食文化会館はこちら
http://www1.city.obama.fukui.jp/obm/mermaid/
ウキペディアよりあらためて御食国のとは。。。
御食国(みけつくに)は、日本古代から平安時代まで、贄(にえ)の貢進国、すなわち皇室・朝廷に海水産物を中心とした御食料(穀類以外の副食物)を貢いだと推定される国を指す言葉。律令制のもと租・庸・調の税が各国に課せられたが、これとは別に贄の納付が定められていたと考えられる。『万葉集』にある郷土礼讃の歌に散見され、『延喜式』の贄の貢進国の記述、平城京跡から出土した木簡の記述などから、若狭国・志摩国・淡路国などへの該当が推定されている。