奥井海生堂、米国料理学校と連携
11月6日、昆布の専門店奥井海生堂はニューヨークにある世界一の名門料理学校カリナリー・インスティテチュート・オブ・アメリカ(CIA)とギフト・イン・カインド(GIK)プログラムのパートナー契約を結んだ。同校の運営は基本的には寄付で運営されているが、同校の教育方針に沿った企業とのパートナー契約しかしないことで有名。日本企業では、キッコーマンが提携している。
CIAの世界の食品業界への影響力は大きく、特にイタリアのオリーブ油が世界的に使用されるようになったのも、CIAからの発信と云われている。
今回の奥井海生堂との契約は、世界的な和食ブームの中、昆布の認知度も高まり、昨年より奥井社長が、ニューヨーク本校で昆布の講座を開催し、その担当教授の推薦を受けて実現した。
4年前より奥井海生堂がアドバイザーを務める三菱ケミカルクリンスイが、カリフォルニア州ナパにあるCIAコピア分校で11月6日より開催された「ワールド・オブ・フレーバー」展に出展し、和食や昆布だしに合う浄水器を紹介した。そのプロモーションで、奥井社長は渡米し、うま味だしやおにぎり、昆布を使った料理の紹介をした。同日ニューヨーク本部よりケビン・アラン副社長がナパに来られ、調印式が実現した。展示会に出席中の三菱ケミカルの執行役員池田宏樹氏や三菱ケミカルクリンスイ社長の木下博之氏が調印式に立ち合い、祝福した。
今後CIAではニューヨーク本校での授業で奥井海生堂の昆布が使用される。奥井社長は、「世界的な和食ブームの中で、昆布が認められ米国CIAでパートナー企業として認められたことは、大変名誉な事、これからも精進を重ね世界へ和食の魅力を発信出来れば」と抱負を語った。
尚、今回のイベントでは、奥井社長が福井の「いちほまれ」を持ち込み、毎日おぼろ昆布をまいたおにぎりとして紹介。その美味しさは海外の方々の大好評を博した。