共同通信社より抜粋
江戸から明治時代に日本海や瀬戸内海の交易を担った「北前船」ゆかりの地が交流する「第30回北前船寄港地フォーラム」が19日、2年ぶりに開かれた。秋田市のホテルに22都道府県から自治体や企業関係者ら約300人が集結、北前船によって各地で発展した食文化の、今後の発信法などを話し合った。
秋田県の佐竹敬久知事は冒頭で「地方文化の融合や交流から新しい日本を目指そうというのが、フォーラムの原点」とあいさつ。基調講演した福井県敦賀市の昆布専門店「奥井海生堂」の奥井隆社長は「昆布が市井の人の口に入るようになったのは、北前船での大量輸送が可能となったからだ」と解説した。