2024年5月15日(水)

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釧路市、釧路町へ社長が訪問。6月開催予定の北前船交流拡大機構、道東大会に向けて。

4月27日、釧路市と釧路町を訪問させていただきました。この地域は昆布の一大生産地です。釧路長昆布と竿前(さおまえ)昆布が有名で、弊社も毎年大量に仕入れを行っております。特に弊社でヒット商品になっている「わさび昆布」シリーズはこの昆布が原料です。

弊社にとっても大切な地域。今回は北前船交流拡大機構の役員の一人として訪問いたしました。6月開催の道東フォーラムの実行委員会の方々に向けて、『世界を席巻する和食、それを支える昆布』というタイトルで講演をさせていただきました。

皆様、色々なイベントにもご招待を頂き、忙しくも、うれしい訪問となりました。この日の講演の模様が釧路新聞や北海道新聞に掲載されました。

 

釧路町では町への寄付に対して、有難いことに小松町長から感謝状贈呈式まで準備していただきました。釧路町産出の木でできた感謝状と昆布森浜で収穫された竿前昆布で作られたバラの形を模したオブジェ、『ブラック・ローズ』を頂きました。10メーター以上も成長する昆布森浜の昆布は、とても有名です。その長い昆布を丁寧に巻き上げ、まるでバラの花のように仕上げた「ブラック・ローズ」。昆布巻きやおでん結び昆布としてふっくらと炊き上がる昆布は、弊社でも毎年、固定のお客様やファンの方がおられ、沢山販売させていただいております。

講演会の前には、JR北海道釧路支社長、戸川様のご配慮で、この日から今年の営業運転が始まる、釧路湿原をのんびりと走る『のろっこ電車』の始発式に釧路市長や沿線の町長の方々と一緒に、テープカットならぬ【昆布カット】をさせていただきました。この地域ならではの長い昆布をテープのように張ってのカット式典とは釧路市ならではです。この模様も地元紙に大きく報じられました。

始発の「のろっこ電車」でゆっくりと釧路湿原を走り、途中展望台へ。この雄大な景色の中、人工の建物らしき物も無く、どこまでも続く湿原に感動しました。若い頃、先代の元、昆布商としての修行を始めた頃、先代はよく昆布の産地へ行けば「海よりも背後の山を見なさい」と私を諭していました。昆布の栄養分は山や丘から運ばれます。釧路昆布の一大栄養補給地は、まさにこの釧路湿原です。この湿原が、あの長く立派な昆布を育て上げているのです。釧路湿原の贈り物が、あの立派な釧路昆布なのです。自然の雄大な循環(リサイクル)の中で、持続可能な収穫物の恵みをいただけます。まさにSDG’sそのものです。

そんな思いに浸りながら、湿原をゆっくりと楽しませていただきました。

今回の私の出張は、本当にたくさんの方々にお世話になりました。この場を借りて御礼を申し上げます。

 

株式会社奥井海生堂

代表取締役  奥井隆