近年クローズアップされてきた「食育」。平成17年に制定された食育基本法によれば、健全な心身を培い豊かな人間性をはぐくんでいくために、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することが必要であるとされています。
食糧事情の変化、ライフスタイルの多様化などの理由により、日本人の食生活は急激に変化しています。世界に誇る日本の食文化が、変化に押し流されることなく、しなやかに発展していくためにも、食育は今後非常に重要な位置を占めていくといえるでしょう。
転じて、日本料理の基本である「だし」の素材、昆布。料亭でいただくような技巧の粋を尽くした料理から、普段口にする家庭料理まで、昆布でひいただしはあらゆる場所で活躍しています。
日本人の食生活のバックグラウンドを担ってきた昆布だし。その素材である昆布を商うものとして、手間隙を惜しまず出来る限りの高品質の品を提供し続けていくことが、食育を鑑みた上でも第一の責務であると自負しております。また、私どもがこれまで蓄積してきた昆布に関する知識や理解を広く公開し、なるべく多くの方々に知っていただくことで、食育活動の一助となればと考えております。
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