昆布と食文化

HOME > 昆布と食文化 > 食文化活動:「蔵囲昆布」とシャンパン・サロンの会


 
 平成26年9月26日(金曜日)弊社のお取引先様、京都嵐山の吉兆御本店で「蔵囲昆布」とシャンパン・サロンの会が開催されました。

弊社の方からは、平成3年産(1991年)礼文島香深浜産 利尻1等検昆布をはじめ、平成5年産(1993年)、平成15年産(2003年)、平成23年(2011年)産それに今年収穫された新昆布(2014年)の5つの収穫年(ビンテージ)の昆布をお納めしました。ご協賛いただきました株式会社ラック・コーポレーション様からはすべてサロンのマグナムボトルで、1990年、1996年、1997年、1999年、それにただいま販売されています2002年ビンテージの貴重なサロンをご用意いただきました。

 一度きりの厳かな宴、その準備と内容の一部をお伝えします。

2014.926   株式会社奥井海生堂 奥井 隆      
 
 

奥井海生堂の蔵囲専用の蔵より出荷する
 

天日乾燥された天然の利尻昆布のみ蔵で熟成する

京都吉兆の徳岡様の『蔵囲昆布を使った京懐石お料理』と『シャンパン・サロン』のマリアージュを楽しむ、大変贅沢な会になりました。

お部屋の都合でお客様は12名。皆さん東京からお越しになりました。
 
 当日(9月26日)は天候にも恵まれました。

嵐山吉兆様の門をくぐられるお客様は、一様に玄関先のお庭に立ち止まられ、初秋の嵐山のすがすがしい風情漂うその美しさを楽しまれていました。夕刻6時から宴は始まりました。

まず、5つのビンテージの昆布水の収穫年当てクイズから始まりました。私の方からは、昆布の収穫年度ごとに、それぞれの年の気候や収穫高を含め、昆布の説明をさせて頂きました。そして、熟成により生まれる「蔵囲昆布」のうま味の特徴をご説明いたしました。

その後、徳岡様が昆布水の収穫年のお答えをあかされ、どのお料理にどのビンテージ昆布を使用されたかのご説明を頂きました。お客様方の期待度はピークに達し、盛り上がりました。

そのあと、ラック・コーポレーションの桜町様からサロンの説明やそれぞれのビンテージの説明をして頂き、乾杯の御発声を頂きました。

いよいよ宴は始まりました。
 

お部屋にも「蔵囲昆布」を飾らせて頂きました。シャンパングラスもたくさん並んでいます。

平成3年産香深昆布「蔵囲22年物」と今年採れた「新昆布」の実物を見て頂こうと、敦賀から展示用にお持ちした昆布です。
 
サロンのシャンパンクーラーやボトルも飾っていただきました。
このような、贅沢な宴は今後はないのかなと思い、思わず記念撮影をして頂きました。東西のビンテージの対比が面白く、一人喜んでいました。
 
凛とした空気漂うお部屋でした。明治初年に造られたそうです。
 
最初にご用意して頂きました、昆布水のビンテージ(昆布の収穫年)当てクイズです。確か全問ご正解のお客様はいなかったように思います。時の流れの作り出すものが、何ものにもかえることのできないことを東西のヴィンテージを体感しながら、楽しめる素晴らしい宴が実現しました。

京都吉兆、嵐山本店の徳岡社長様に衷心より御礼を申し上げます。脇役である昆布を、今日は主役にして頂きました。極上のお料理の中で、弊舗の蔵より飛び出した昆布は、思いっきり、それぞれの力を発揮しておりましたでしょうか。

ラック・コーポレーション様、本当にご協賛を頂き、有難う御座いました。サロンと昆布の「うま味」だしのマリアージュは最高でした。

お世話になりました皆様に衷心より御礼を申し上げます。本当に素晴らしい宴、私の生涯の思い出になりました。

有難う御座いました。

  レポートを印刷  http://www.konbu.jp/culture/image/kittyo2014.pdf


 ◆以下は、今回、使用しました昆布の写真です。
 
 
   
 
   

本サイトに掲載される記事および写真等べての著作権は、
株式会社奥井海生堂に帰属します。 無断転載はご遠慮願います。


ページトップへ